2008年8月1日金曜日

大国の興亡

●ロシア、穀物輸出の50%をコントロール出来る国営商社を設立へ(7/31FT)
天然ガスの売り上げをガスプロムが操作してきたのと同じやり方で、食糧輸出を外交上の武器として利用したいモスクワの意図。

穀物輸出で世界第5位のロシアの動きに対して、米国の外交筋は「ソ連時代への後退」と痛烈に批判。

ロシアの決定は、食糧価格高騰が農業=フードビジネスを如何に変容させているかの顕れ。ソ連スタイルの輸出統制は食糧輸入国にとって脅威、とFT紙。

食糧輸入国の代表格である我が国も、手を拱いていないで、農業を国家統制し、食糧取引を国営商社でコントロールしましょう。と言いたいところですが、実はご立派な食糧管理制度と自民党への圧力団体である農協がれっきと存在しているわけです。

●商品相場、28年ぶりの「下落」(7/31FT)
7月の月刊の下落幅。原油価格が史上最高値の1バレル=147.27㌦から20㌦以上も反落nose-diveした結果。CRB指数は10%下落(1980年3月の10.5%下落以来)。天然ガス、とうもろこし、小麦もそれぞれ記録的水準から10%乃至30%調整。但し、自動車のバッテリーに使われる鉛は25%上昇。

大手投資銀行のアナリストの誰もが付和雷同で商品相場に強気だったのも今は昔。ドイツ銀行は2009年初めまでに原油100㌦割れを予測。リーマンブラザーズも弱気に転向。ゴールドマンサックス、メリルリンチ、バイクレイズは強気を堅持。

サブプライム問題の傷跡との相関関係は無さそうですね。

●GMAC、4四半期連続赤字-自動車リースが重し(7/31WSJ)
GMACのリース資産300億㌦のうち、180億㌦がトラックとSUV。ガソリン価格高騰の影響でリース需要が激減。(例えば6月)リース契約終了後にGMACに返還されるSUVの再販価格resale valueは期待の75%に留まったと同社。新規リース契約も11%落ち込み。延滞・支払い不能も1.03%から1.68%に上昇、貸倒引当は79%増の771百万㌦。これを受け、S&PはGMACをシングルBからシングルB-に格下げ。倒産寸前を意味します。

先日、クライスラーもリース部門を閉鎖しました。アメ車の販売にはリース部門が数字作りに随分濫用されてきた、そのツケが愈々深刻な事態に。

●中国とアメリカ、人権問題を巡り緊張関係(7/31WSJ)
「スーダン、ミャンマーの両軍事政権への支持をやめろ」と中国に要請すべしとの米国議会決議に対し中国高官が荒っぽい言葉で非難。ブッシュ大統領の北京オリンピック出席目前にして、外交上の緊張に直面。
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