2008年8月28日木曜日

日の沈まぬ国から日出ずる国へ

フェニックス証券の主力カバー先(お客さまからのFXの御注文を繋ぐ銀行)としてお世話になっているモルガンスタンレー。そのFXチーム@ロンドンの部長さんがわざわざお越し下さいました。

表敬訪問だから、15分程度、“OK!”と“I see.”と“Thank you!”で乗り切れると高を括っていたら、悪夢の質問攻め。毎朝、英字新聞をコツコツ読んでいても、一向に巧くならない英会話。遠方からの客も「こんな英語の下手糞な奴が本当にモルスタに居たのか?」と吃驚されたのではないでしょうか?

FX後進国の我が国で、先進諸国を凌駕する手数料競争+スプレッド競争という事情。事前に勉強されていたようで、モルスタも更に頑張ると所信表明。

一方、こうした競争の中で、本邦FX業者の「身売り+廃業」の相談が絶えない。フェニックス証券はM&Aによる事業拡大の用意は無いのか?という質問に対し、「少数精鋭の組織だからこそ生き残れているし攻め続けている。証拠金残高を増やすために要員とシステムが重複してしまったら、効率が損なわれる」と断言。この点が理解できていないのは、旧態依然の商品先物系の業者なのではと。

最後に、FX業界のリスクについて、侃侃諤諤。金融自由化の最先端を行っているとのイメージが強いシンガポールですらレバレッジ規制は厳しい(通貨ペアによっては20倍程度に制限)。米国では100倍以上のレバレッジを提供する業者は資本金2000万㌦以上を要求される。昨日聞いた話ではスイスではFXには銀行免許(資本金2000万SFr)が必要になって、業界が大混乱しているとか。税制面の不公平は規制緩和すべきだが、ことレバレッジとなると話は別。野放図な我が国FX業界のレバレッジ競争に規制が導入されてもFX部門が継続できるような健全な運営を目指したいと思います。

そんな中、昨夕、日銀から外国為替証拠金業界に関するレポートが出されました。簡潔で判りやすい(拍手)。

http://www.boj.or.jp/type/ronbun/rev/data/rev08j07.pdf

最後の最後に、イギリスの経済っていったいどうなの?と聞いたら、答えはフェニックス証券オンライン・セミナーの話の通りでした(も一度、拍手!)。
CoRichブログランキング

0 件のコメント: