2009年1月21日水曜日

100年に一度の“言い訳”

そう言えば、一昨昨日の日曜日、テレビ朝日の田原総一郎さんの番組に、自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相が出演されていたとき、「100年に一度の危機なんですから・・・」という表現を頻発されていたのを観て、《そこまで繰り返さなくても良いのに》と思いつつ、今週も仕事生活に入って早や3日目。私自身も「100年に一度だからさぁ・・・」という前置きが安易だが便利だと気付き、繰り返し使うことの誘惑についつい負けてしまっています。

以下、具体的な使い方。

★今週月曜日の取締役会。毎月、75歳のオーナーさんがご機嫌よくいらっしゃってくれるのですが、雇われ社長曰く、

「さすがに、100年に一度の危機ということで、年度後半は減益を覚悟しています。」

★従業員に対しては、

「残念ながら、100年に一度だからねぇ。。。年度末の業績賞与は余り期待しないで貰いたい。」

★更には、広告代理店さんに対して、

「広告を続けたいのは山々なんですが、さすがに100年に一度の津波でしてねぇ、、、月々の契約金額を何割程度に減額させてもらえませんか。」

などなど、です。ちなみに、この表現の便利さと切れ味(?)を教えてくれた渡辺喜美氏は行革担当大臣を福田内閣で務められる直前は、安倍内閣で金融担当大臣でいらっしゃいまして、同内閣末期に全国証券大会でスピーチを聞かせていただく機会に恵まれました(2007年9月のこと)。秘書が用意した原稿を無視して、浮かぬ顔また顔、の証券会社社長陣を前に、空気を読みながら笑いを取りつつ本音が炸裂するトークに、渡辺氏の高い能力と志しを感じ取った証券会社社長は私だけでなかったと思います。

★本日発売のマネージャパンMONEY JAPAN(角川SSコミュニケーションズ)で、私の連載コーナーKnowledge Cellarにて大阪大学社会経済研究所のチャールズ・ホリオカ・ユウジ教授との対談が収録されています。取材時期は、ポール・クルーグマン教授がノーベル経済学賞を受賞した直後の昨年10月15日ですが、内容は全く古びておりません。是非お買い求め下さい(取材場所提供:四谷三丁目「チェルト東京」)。
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