2009年7月20日月曜日

無登録の“FX"で「100億円集める」容疑で家宅捜索

外国為替証拠金(FX)取引に絡んだ(または標榜した)ファンドの破綻が相次いでいます。
無登録出資金募集:「アライド」代表社員ら6容疑者を逮捕
無登録営業:札幌の投資会社、FX「100億円集める」 容疑で道警家宅捜索へ

まず、これらのファンド破綻が詐欺(まがい)だとしても、登録FX業者の詐欺、すなわち当ブログで指摘している

低スプレッド 看板に偽りあり スリッページ

とは異質のものです(字余りが酷過ぎて話になりませんが・・・)。

登録FX業者の一員として、複雑な思いになるのは、集められた金額が尋常ではないと感ずること。札幌の「オール・イン」社の100億円というのは、悲しいことに、フェニックス証券の預かりを上回っているのです。まともに経営している会社よりも、詐欺(まがい)の会社のほうが、短期間に多額の投資を集められるのは何故でしょうか?フェニックス証券は広告宣伝費の掛け方が少な過ぎるのでしょうか?

答えは或る意味でYESでしょう。しかし、金融ブローカーほど、真っ当に行う限り差別化が難しく薄利を甘受するしかない一方で、詐欺(まがい)にやれば逆に濡れ手に粟を享受できる仕事はありません。不自然な広告宣伝や販売促進の裏には、少なからず、高額費用の捻出を可能にする不当利得の仕組みがあります。

常識的には費用対効果が疑わしい地上波テレビへの広告、ねずみ講、アフィリエート、、、このように観察すると、FXに絡んだ詐欺にも、無登録の集団投資スキームにも、共通点が見えて来ます。
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