2009年10月9日金曜日

アンドロイドとスカイプは黒船か?どこでもドアか??


タケコプター(ヘリとんぼ)、どこでもドアがあれば、という夢はドラえもんの愛読者でなくとも抱いてきたのではないでしょうか。人類全体の幸福度を高め、温暖化効果ガス削減にも貢献しそうです。

しかし、これらの夢の実現が不都合だという立場の人たちもいます。それは料金収入を前提に経営をしている陸海空運業者です。

碓氷峠に新しいトンネルが掘られ、長野新幹線が出来て東京~軽井沢の時間が随分短くなって久しいですが、リゾート好きの多くの人たちに満足感をもたらしたインフラの改善も、峠の釜めしを売っていた人達には新たな活路を探すという試練を与えたものでした。

一昨日、米国時間に報道された二つのAT&T絡みの特報

★米国でiPhoneのキャリアを担うAT&Tが同機でのSkypeの使用を認める。従来の方針を180%転換へ (WSJほか)

★デルが携帯電話端末に参入。キャリアはAT&T。基本ソフトはGoogleのアンドロイドを採用(WSJほか)

夜、電車で帰宅するとき、社内の大半の乗客が携帯端末を見て、メールかゲーム等のブラウジングかに夢中になっているというのは、世界広しと雖も、日本だけの風景だと、大手携帯キャリアの方から聞いたことがあります。パソコンはさて措き、携帯端末で世間や友達と繋がることが生活に占めるかなりの部分だという日本人の多くは「パケット通信料は高くても、まあ仕方が無い」と観念してきたと思われます。SkypeやGoogleやDellが各々の層(Layer)で携帯分野に攻め入り、それを甘受する旧態メディアAT&Tという図。このメディアを日本に置き換えると「日本人の皆さん、何故パケット通信料なんか払い続けるのですか?」という民族系キャリアを震撼させる話になります。

一昨日、進化論という原則には重要な例外【𩸽(ほっけ)やナマコなど】があるという話をしました。ダーウィンが進化論のヒントにしたと言われるガラパゴス諸島は、技術水準が高いにもかかわらず世界のデファクトになっていない日本の携帯業界の譬えとしても使われる“用語”です。通信の無料化は我が国のガラパゴスにとって無条件降伏しなければならない“黒船”でしょうか?

私は必ずしもそうだとは言えないと思います。まず、Skypeの夢は順調には具現化していないという話を以前にお伝えしました。またGoogleにしてもDellにしても世界戦略の中で、少子高齢化で且つ過当競争の我が国携帯市場をどの程度重視するか疑問です。日本市場のためだけに、特別にカスタマイズまでして、絵文字(顔文字)やおさいふケイタイを導入するでしょうか?勿論、ドコモにとっていつまでもi-mode的な成功に酔いしれている余裕はないでしょうが、これまでパームやブラックベリーの席巻を喰いとめたガラパゴス=パワーは馬鹿にならないと思われます。

ちなみに、最近のNTTドコモの株価はコチラです。10年来の安値圏を急落中の株価は果たして割安でしょうか?
http://minkabu.jp/stock/9437/timeline
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