2008年6月5日木曜日

合衆国よ泣かないで♪

日頃お世話になっている通信社の方から「毎朝ブログを楽しみにしてますよ」と嬉しい言葉を頂きました。「情報提供の専業としては、ウカウカしてられないです(汗)」とはお世辞が過ぎますが。日本語メディアよりも翻訳が早いことを売り物にしているつもりはありません。そりぁ、活字メディアよりは早く訳せますが、ロイターさんにスピードで対抗するのは筆者ひとりでは無理。ブログで扱った出来事が、半日乃至一日遅れで日本経済新聞で大きく取り上げてくれることは、編集の責任者と物差しが似ているのかなとほくそ笑むこともありましたけど。

筆者は「ネットメディアがあるから、新聞の定期購読を止めよう」とは考えません。今朝の日経でいうと、40頁文化往来「在日描いた日韓合作舞台、両国で評価」、7頁「初の黒人大統領目指すオバマ氏」、そして1頁「春秋」~今朝は菖蒲の葉っぱのお話、、、

オバマ候補についてのエディトリアル、氏の出自の複雑さについてはご存知の読者も多かったでしょう。筆者は改めて、米国という苦労しながら築かれた多民族国家ならではの懐の深さを感じます。黒人、イスラム系という血筋から始まり、親との離別、ボランティア活動、議員落選や弁護士資格取得といった七転び八起きの少年時代青年時代。。。日本の選挙民は、氏のようなタイプをリーダーに選ぶでしょうか?二世議員しか居ないから選択肢がないって?何だか鶏と卵のような気もします。

これまで英国のGDPを支えてきた金融産業。その中心地シティはウィンブルドン現象と言われるとおり、英国人以外の多くの他民族が切磋琢磨しています。

日本は、政治でも金融でもウィンブルドン現象は起きてません。大相撲だけが例外?

でも、われらがフェニックス証券は、意外と他民族企業なんですよ。外国から来てくれている社員に支えられていることは、お客さま読者はよくご存知ですよね。

本日のタイトルはエビータのアリア「アルゼンチン(国民)よ(私のために)泣かないで」のパロディですが、ペロン首相夫人に成り上がったエヴァとオバマ氏を比較するのは無理があります。お許し下さい。

●インドで、石油値上げ。与野党で攻防も(6/4FT)
政府は既に8%-17%の値上げを決定済。インフレターゲット(5.5%)を上回る8%までここ数週間で物価高に。一方、マレーシアでは補助金削減もあり41%の石油価格値上げ。インドネシア、スリランカでも14%-47%!

●「株インサイダー取引は80年代に逆戻りというくらい酷い状況」米SEC幹部が嘆く(6/4FT)
摘発件数の増加だけでなく、投資銀行の最高幹部まで関与する悪質な事件が急増。

●ベライゾン、オールテル社を買収か(6/4WSJ)
携帯キャリア部門では米国最大規模となり、実現すればAT&Tのライバルになる。ディール規模は270億㌦。ゴールドマン・サックス、TPGキャピタルなど関与。
選ばれるFXには理由があります、フェニックス証券
手数料無料は当たり前。ドル円たった2銭~新サービスActiveZero
CoRichブログランキング
これからも日々戦い、熱く書き続けたいと思ってます_m(..)m_

2008年6月4日水曜日

食べる権利

●格付け機関、手数料の徴収方法を見直しへ(6/3WSJ)
3大格付け機関、ムーディーズスタンダード・アンド・プアーズ、フィッチ・レイティングス。サブプライム問題による巨額損失を債券市場のゲートキーパーが何故見抜けなかったのか、共同で調査へ。

「粉飾を見抜いてあげるからお金ちょうだい」という枠組みに無理があるという点では、公認会計士にも共通する制度上の問題が。

●ゼネラル・モーターズ、ハマー生産打ち切りか?(6/3FT)
5月の乗用車販売は、GMが28%減、フォードは16%減、トヨタですら4.3%減(WSJ)。「ガソリン喰い」のハマーに至っては、60%の減少。GMは4工場の生産停止に加え、ハマーの生産販売中止も視野に。

筆者がお世話になっている「トヨタ東京カローラ」からDMが。曰く、「3世代前のカローラに比べて新型カローラは二酸化炭素の排出量が何分の1かになっています。エコドライブのために、是非この機会に買い替えを!」。苦肉の策かも知れないけど、知恵を絞ったセールス・トークです。でも、車に乗らないで済むのなら乗らないことが一番のエコですけど。

●バーナンキ発言でドル上昇(6/3FT、WSJ)
「インフレ対応で強いドルを望む」と金融政策の方向をハッキリさせたことがサプライズ。ドルは対ユーロ、円で上昇。詳しくは、フェニックス証券オンライン・セミナー再放送(特に第二弾、または筆者ブログコアインフレ対ヘッドラインインフレの前後)を是非是非ご覧下さい。

●食糧サミットで世界食糧機構(FAO)とブラジル大統領が激突(6/3FT)
「バイオ燃料が貧しい人々の『食べる権利』を剥奪している」と主張。一方ブラジル大統領は「そんなの関係ない」と反論。
選ばれるFXには理由があります、フェニックス証券
ドル円たった2銭~新サービスActiveZero
CoRichブログランキング
御蔭様で「社長ブログ」人気ランキング1位達成。読者のみなさまの応援のおかげです。感謝、感謝、感謝です。これからも日々戦い、熱く書き続けたいと思ってます_m(..)m_

2008年6月3日火曜日

石炭の反省!?

5/23付ブログ夕張、再チャレンジで原油価格の異常な高騰が続くのであれば、わが国の炭鉱を掘り返すくらいのことが必要なのではないかと書きました。

ところが、実際には輸入炭が多いのでしょうが、石炭の割合が急速に戻っているために、二酸化炭素の排出が増えており、問題なのだということです。

温暖化防止のために、チーム・マイナス6割!を掲げているフェニックス証券としては、認識不足で、どうもすみませんでした。

しかしちょっと待ってください。石炭で走る蒸気機関車のほうが、核燃料で走る電車より環境に優しい、というのは何か違和感がありますね。

温暖化ガスについては、因果関係が完全に証明されているのかどうかは別にして、環境破壊の抑止力になるという点で、効果的なプロパガンダだと思います。が、一方で、二酸化炭素さえ止められれば良いと短絡してしまうと、思わぬ副産物が生じてしまいます。

人類が便利さを求め、贅沢を求める限り、エントロピーは増大し続ける。地球にとってエントロピーを減らしてくれるのは唯一太陽だけ!植物は中立、人間含めた動物はすべて環境を破壊しているのだという自戒が必要です。

●米国株式、先週一週間の上昇を、月曜日一日で殆どちゃらに(6/2WSJ)
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、リーマン・ブラザース、メリル・リンチ、モルガン・スタンレーの3社を格下げ。リーマン株は8.1%下落。バンカメとJPモルガンチェースについても格下げの可能性が高いとしている。

その他、ワコビア、ワシントン・ミューチャルでそれぞれトップ更迭など、金融関連の負の材料が目白押しで、「ISM指数、4ヶ月連続50割れは、2003年以来」という材料が問題視されないほど、株価の足を引っ張る。

FX的には、ドルは対円、対ユーロともに売られております。

尚、昨日【号外!】メルマガでご紹介した英B&Bの株価は、24%下落となっています。FT紙は「洋の東西で金融危機再燃が懸念され株価下落」と表現しています。
資産の安全が何よりも大事。選ばれるFX、フェニックス証券
新サービスActiveZeroドル円2銭~快適なトレーディング環境をご提供
http://phxs.jp/
CoRichブログランキング
御蔭様で「社長ブログ」人気ランキング1位達成。読者のみなさまの応援のおかげです。本当にありがとうございます。これからも日々戦い、熱く書き続けたいと思ってます_m(..)m_

2008年6月2日月曜日

官僚国家の崩壊

●民主党小沢代表、自民党政権は年内に崩壊すると確信-FT独占インタビューで(5/31FT)
半世紀以上権力の座に座り続けた自民党は「既に余りに腐りきっており」、解散総選挙後の敗北で「党は分裂・崩壊するであろう」と答えた。

自民党元幹事長の中川秀直議員の「官僚国家の崩壊」の主張と大差無いのではないかと思うのですが、

「『政治家・高級官僚・独占企業』の腐敗した既得権益の枢軸をゼロリセットしないと日本は滅び行くしかない」

と、与野党超えて、真面目な政治家の意見は一致しているのではないでしょうか?

本質が理解されていても行動に移り辛いのは、既得権益が政治資金源であり票田であるからです。前述の「独占企業」には、大手マスコミのほか(見た目は企業じゃないけれど)農業や医療が含まれます。

このような既得権益に媚び諂わないために、確かに福田首相・小沢代表で合意しかかった大連立は一理あったのでしょう。

既得権益の枢軸をぶち壊すために、大政翼賛を選ぶべきだったか?ねじれ国会という場での二大政党のガチンコ勝負で良かったのか?

民主党が勝利を確実にするためには、巧妙な公労委対策と、ゼロリセットに賛同する自民党大物議員の合流が鍵になると思うのは筆者だけでしょうか?

(月初いきなり番外編)「朝まで生テレビ」での片山虎ノ助元議員の発言(5/27深夜テレ朝)
曰く、「『十歳で神童、十五歳で才子、二十歳過ぎればタダの人』というのが現在の高級官僚の実態だ」。また、「昔は、官僚は一流、経済は二流、政治は三流だった。今の日本は全てが三流だ」。

「官僚国家の崩壊」をテーマにした討論番組。元官僚で、ご存知の通り「虎退治」なんかもあり、政治家として七転び八起き(?)されている先生の含蓄のある一言。

月が替わりました。6月もどうかよろしくお願いいたします。
http://tatta2sen.jp/