2008年7月4日金曜日

株安、ドル安、原油高

ECB理事会と米国雇用統計が重なってしまった昨夜、FXは予想を上回る大商い。弊社では昨年12月からシステム一新と同時に、お客さまと弊社、弊社とカバー先を結ぶ光回線を従来の2倍の容量にしました。が、それでも昨夜は5分乃至10分価格配信がスローになってしまったり、一部のお客さまでブラウザ起動がうまくいかなかったりご迷惑をお掛けしました。

日本株の市場には真似できない投資効率と透明な市場-様々な要因によりFX人気はとどまるところを知りません。わたくしどももお客さまの需要に対応して、データセンターの増強や更なる通信回線確保を計画しています。

●グーグルに対して、ユーチューブの顧客情報を明け渡し命令-Viacom社の要求で(7/3FT)
Viacom社はMTVの親会社。ユーチューブが著作権を侵害したとして訴えていたもの。何百万件もの閲覧履歴を明け渡せとの判決。

ユーチューブに対しては、著作権侵害だと神経質に対応している大手メディアもあれば、新譜売り出し等のために利用価値を認めているメディアもある。

ユーチューブにアカウントを持っているヘビーユーザーの中には何度検閲されてもくじけずにアップロードしてくれる有難い方々が世界中にいらっしゃいます。

●思ったよりタカ派じゃなかったトリシェ総裁(7/3FTなど)
ユーロは対ドルで急落。
振り返れば、筆者がオンラインセミナーを始めた4月以降、ユーロ/ドルは殆ど1.54~1.59のレンジが硬いものになっています。その割には瞬間瞬間の変動率は非常に大きい。

「株安、ドル安、原油高」というと名調子なのでマスコミやアナリストは使いたがりますが、筆者はユーロ圏のインフレが日米両国では考えられないほど庶民の生活を圧迫していることを考えると、ユーロ高バブルもいつか限界が来ると見ています。ドルとユーロの不美人投票、これがユーロドルの硬いレンジとボラティリティを両立させているような気がします。
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2008年7月3日木曜日

ありえなくなくない?

●中国、“ホット”マネーを制御へ(7/2FT)
国内経済に流入する投機的な“ホット”マネーに対する制限を抜本強化。
輸出代金とされる海外からの送金が本当に貿易によるものかどうか審査承認されるまで特別勘定に溜め置けという施策。

ドル建て収入を人民元にFXしたい、と思ったら、インボイス等書類を揃えなければならなくなる。

米ドル金利下落で、ドルキャリー取引をエンジョイしたいと高金利通貨人民元に資金が殺到していることも、記録的外貨準備(1兆8000億㌦)の一因かも。

かなりヤバい話題。
●デトロイトの“ビッグスリー”、手元流動性という名の米櫃の底を警戒(7/2WSJ)
メリルリンチ曰く、「GMの倒産、ありえなくない」と。

ちょっと軽い(明るい?)話題を最後に。。。
●大手ワインメーカーにとっては不況も悪くない?(7/2WSJ)
醸造量で世界最大を誇るコンステレーション・ブランド社が四半期決算を発表、50%の増益。「人々は景気の良い時に呑む。景気が悪くなるともっと呑む」と同社。「アルコール産業はnon-cyclicalな産業だ」と胸を張る。

最後の最後に、たまには触れたいFXの話題。
●FX業界6割「問題」、監視委が集中検査(7/2日経ネット、7/3日経朝刊など)
ダントツに重要な「問題」は、“財務の健全性”と“市場リスクの管理”だというのが筆者の持論。
FXは、天然ゴムや小豆じゃないんだから、“市場リスク”は、そもそも“管理”以前に、ポジションリスクを取ること自体、筆者は疑問。
FX業界には大損している会社もあれば大儲けしている会社もある。いずれもポジションを取り過ぎなのでお付き合いすることを勧められないが、筆者の立場では名指しは出来ません(ディスクロ誌を、見る人が見れば、判ります)。
大儲けしたいが為に市場リスクを取ることは“区分管理義務”も蔑ろにされるという理屈も理解されなければなりませぬ(日本株の信用取引に適用されている「向かい呑み禁止」が仮にFXにも援用されたらスプレッド1銭の会社はどうなっちゃうか????)
薄利多売で真面目に頑張っているFX業者のためにも、さらに厳しい検査と厳格な金商法改正を望んでおります(本気)。
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2008年7月2日水曜日

デカップリング?それともリカップリング?

●景気後退でラスベガスのカジノ産業が未曾有の苦境に(7/1WSJ)
かつて景気の波に左右されない(=recession-proof)産業だと信じられてきたカジノだが、年初から客足が遠のき、現在かつてない深刻な事態に陥っているとWSJ紙。犠牲者は、銀行、投資家、プライベートエクイティファンドに及ぶと。

筆者は腕時計を使っていませんが、水に濡れても平気な(腕時計)は、water-proofでした。

昨夜、前前職でお世話になった先輩とお話をする機会がありました。立場上宴席の多いお仕事でいらっしゃるのですが、今年度から2次会には行かない決意をされたとのこと。銀座などの歓楽街、外資系金融機関と不動産ビジネスに関連する客層は景気に左右されるcyclicalな売り上げ、一方でオーナー社長や医療関係は不況にビクともしない岩盤の客層recession-proofな売り上げなのだそうです。

●スターバックス、更に業務縮小(7/1WSJ)
追加で500店舗閉鎖、全体の7%相当の人員削減。米国内の話です。
80年代後半から急成長(=a break-neck growth)、全米を11,000もの店舗で席巻した(=blanketed)勢いに終止符。
マクドナルドがコーヒーに力を入れるべく巨額投資を始めたことも意思決定に影響か。

●米司法省、UBSに対し同銀行を利用し脱税を企てたとされる米国富裕層顧客の名前を出せと迫る(7/1FT、WSJ)
外国銀行に対する前代未聞の動き。

冒頭recession-proofのところでご紹介した筆者の先輩との会話、不動産投資という視座から世界の投資フローを研究されており、慧眼を持って経済を見通されてます。曰く、現在の原油価格(WTIで140㌦前後)が仮令実需を反映したものだとしても、中国、インドの経済はこれではもたない。新興国が急速に成長鈍化すれば落ち着くところに落ち着くのではないか、と。リカップリングと原油下落、とても示唆に富むお話でした。
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2008年7月1日火曜日

贋物とバグ入りOS

●EBay、ブランド品の贋物取り扱いで敗訴-40百万ユーロ支払(6/30BBC、WSJ、FTほか)
フランスでの判決。ルイヴィトンや、その姉妹ブランドであるクリスチャンディオールから「オンライン・ショップで売られているアクセサリー類が贋物でないことを保証するための必要な措置を怠っていた」との訴えが正当との判断。

ところで、贋物取り扱いだけでなく、KENZO、ゲラン、ディオール、ジバンシーの香水については、本物であるにもかかわらず、正規代理店経由の販売でない点についてもEBayに罪があると審判した。

贋物については先週ぐちゃぐちゃ書かせていただいましたが、随分タイムリーに出てきた判決ですね。EBayは勿論控訴するそうです。

Web2.0で、管理人の重要性が問われている今日、EBayや楽天のようなWeb1.0のビジネスも確かに管理人の仕事の質は問われてしまうのでしょう。我が国で問題となったミートホープや毒入り餃子のいずれにも関わってしまった生協、我が家は多用しておりますが、こちらはさしずめWebマイナス0.5ぐらいのビジネスで頑張っています。

マイクロソフト、WindowsXP販売中止へ(6/30WSJ)
遂に出た!「どうしても後継OSのVistaを使わされたくないというPCユーザーの声にも関わらず」とWSJ紙。
デルやヒューレットパッカードにような大手PCメーカーについては在庫が払底し次第、有料ダウングレードをするしかなくなる。但し、パパママPCショップで中古品を手に入れたり、新品でも超格安PCブランドは手に入れることができる模様。
次のOS「Windows7」というのが2009年にリリースというのも発表。Vista早くも賞味期限間近か?

ヤフー、マイクロソフトの提案が本気だったかどうか疑問を投げかける-執行部判断を弁護しアイカーン氏と対決(6/30WSJ、FT)
マイクロソフトと来れば次はヤフーです。8月1日予定の株主総会前の委任状争奪戦の真っ只中、「ヤフーの検索ビジネスだけを買うという提案は財務的にも戦略的にもナンセンスだった」と。

●ユーロ、対ドルで高値更新間近も、高ボラティリティ(6/30FT)
4%に達したユーロゾーンのインフレで。ゴールドマンサックスは更にユーロ高を予想。一方、BNPパリバは逆の見方「ドルは底だ」と。
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先進国ではインフレだと通貨が買われ、新興国だと売られるのは何故?