2010年4月22日木曜日

チェルノブイリ写真展と読書感想文

私のブログのせいでは全くないと思いますが、紙媒体にとって厳しい時代になってきています。それ以前に、本当の意味で良心的な雑誌というのは、採算として成り立ちづらいものでした。これは定期購読をしなければ、、、更に余裕がもしあればもっと支援をしなければ、、、そういう雑誌に出会いました。

先日のブログでご紹介した私の中のユダヤ人の著者のルティさんの元旦那様であるフォトジャーナリストの広河隆一さんのチェルノブイリ写真展が昨日から文京シビックの1F展示室Aで開催されています(明日の金曜日まで。土曜日は作品の一部を、同 文京シビック小ホールのホワイエに飾られるそうです)。私は、金融庁検査の合間を見て、土曜日のチャリティコンサートでチャリティ販売用に寄付する「フェニックス証券特製エコバッグ」と私の著書為替力で資産を守れ を両手に抱え、昨日ほんの30分ほど御邪魔してきました。

私にとっては馴染みのある写真の数々のほかに、広河隆一さんが責任編集されているフォトジャーナリズム雑誌DAYS JAPANの最新号がありました。なにものかが脳天から突き刺さるほどの衝撃を覚える、読まずにいられない雑誌だと思いました。チェルノブイリに関心が強いみなさまもそうでないみなさまも、是非是非、一目見に来てください。コンサート以外は入場無料で、今日も明日も午後8時までやっています。

もうひとつ、少なくとも定期購読をして勉強を続けたい、それこそが支援になるのならこれほど嬉しいことはないと思える雑誌が月刊FACTAです。なんと、と取り立てて騒ぐほどではないのですが、私が巻末に感想文を書かせていただいております。毎月のことながら、タイムリーかつこの上ない刺激的でインテリジェントな情報満載の月刊ファクタを、是非是非書店にてご購入ください。
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2010年4月16日金曜日

開演5分前

私の出番ではありません。そちらは、開演1週間前でございます。

フェニックス証券が6階に入っている八重洲の不二ビル。私自身も、かれこれ5年近くお世話になっていますが、このビルの1階に(東京中央郵便局と並んで)「不忍画廊」という歴史ある画廊が入居されています。

なぜ「しのばず」なのかというと、もともと上野の不忍池の畔で開業されたからだとか。 終戦後間もなくのことのようです。

http://www.shinobazu.com/contact/index.htm

東京のど真ん中にあるビルの一回にある画廊の割には、ちょっと這入るのに勇気が要る雰囲気(失礼_m(vv)m_。。。。)なのですが、先日から始まった個展で、廊下側に展示されており、ビルの住人であれば誰でも目にすることが出来るところに、とても素晴らしい作品を発見したのです。その題名が、

「開演5分前」

画家の名前は、安元亮祐さん。耳が不自由な安元さんの作品に接して、同じく不忍画廊を本拠地としてきた池田満寿夫さんは、生前、「音のない静寂な空間だが遠くの方で波のさざめきがかすかに聞こえてくる」と表現、評価されていたそうです。

http://blog.livedoor.jp/shinobazu_gallery/archives/1281860.html

きょうから、三日間、週末の日曜日まで、安元さんご自身も画廊に顔を出される「在廊日」だそうです。土日は(フェニックス証券は、いちおう、閉まっていますが)、八重洲、日本橋、京橋、銀座近辺にお越しのお客さまは、ちょっとお立ち寄りになられては如何でしょうか。
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2010年4月9日金曜日

私のなかの「ユダヤ人」

氷は融け始めると、徐々に融けるペースが加速していきます。秋の日の釣瓶(つるべ)落としの如きその様子は、氷の「表面積÷体積」という比率がどんどん大きくなっていくからです。いまの自民党の状況を「融解が始まった」と譬える多くの諸先輩に、今週出会うことが出来ました。

かつてこのブログで取り上げた中曽根康弘氏を筆頭に、現在「立ち上がれ日本」を立ち上げようとしているメンバーのひとりも含め、これまで自民党の要職にあった多くの政治家が、「日本は単一民族国家だから、云々」という失言を、驚くほど性懲りもなく、繰り返してきました。

保守主義というものは、往々にして、市場原理主義だけでは満足せず、伝統や宗教、民族の矜持という要素が漏れなく付随してくるので、仕方の無いことだったのかも知れません。問題は、「日本は単一民族国家だから、云々・・・」の「云々」の部分です。それらの失言の多くは、やれ、だから「教育水準が高い」だの「文化水準が高い」だの「知的水準が高い」だの、挙句の果てには「世界に冠たる国力を持つことができた」などと、昭和の価値観というアナクロニズムに酔い痴れたものが殆どなのです。

少数民族の融和を進めるべきかどうか、とか、言語の統一を徹底すべきかどうか、については一長一短があります。それを措くとしても、失われた20年を経ての今日の日本は、自民党の古臭い政治家の多くが安住、虚栄してきた「単一民族国家」もどきの負の部分のほうが噴出してしまっていると認識すべきではないでしょうか。

勿論、子ども手当がベストの政策であると申し上げているわけではありませんので、念の為。

このようなことを考えさせられたきっかけのひとつが、冒頭、「自民党の融解が始まった」と口々に説明をされた、現役の政治家の先生や高級官僚や経営者諸先輩の本音トークでした。これから先の日本に対する徹底的な悲観論で満場一致となったものの、何故か却って意気軒昂とならなかったのは、「政治家としては自分に嘘をついてでもポピュリズムに迎合しないと選挙に勝てない」一方、「官僚としては自分に嘘をついてでもイエスマンを続けないと偉くなれない」。。。つまり政治も行政も、判っていながら、日本を変えられない、悪い方向にどんどん行っているのを抑止するどころか傍観、放置しているという現状でありメカニズムであるということです。

そして、もうひとつのきっかけは、ワイナリーツアーに御参加いただいた中で、ユダヤ系ポーランド人の御両親のもとに生まれたフランス国籍で日本在住のルティさんとの出会いです。

過去の自民党幹部の問題発言を批判しつつも、「単一民族国家」という表現が、一定の程度においては当て嵌まる日本の微温湯(ぬるまゆ)では想像も出来ない「ユダヤ人とは何か?」「国籍とは何か?」「シオニズム」「戒律」等々の問題と真剣に取り組まなければならなかった女性の半生の実録を、今週一気に読了しました。

「私のなかの『ユダヤ人』」

行政の故意なのか過失なのか判らない理由で、長い間、無国籍状態を強いられた逸話に始まる同書は、御両親がどのようにして辛うじてナチスを逃れたか、そして「ユダヤ人の正史」から削除されている本当の起源に纏わる話など、コンパクトながら意味深長な内容が満載ですが、私を最も魅了した箇所は、イスラエルで生まれフランスで育った彼女が、どのようにして執筆当時彼女の夫であった広河隆一さんとの出会ったのかという部分です。シオニズムの実像と併せ、広河隆一さんのような日本男児、、、、草食系が跋扈する(若者だけでなく、既述のとおり、政界や官界も!)なかで、本物の肉食系に出会えた気がしました。

最後に、宣伝。体を張ってパレスチナ問題やチェルノブイリ問題などを追い掛け続ける広河隆一さんの 写真展4/21(水)~23(金)、文京シビック1階で行われます。そして、翌4/24(土)13:30~わたくしも登場する「チェルノブイリ24周年救援キャンペーン 最新現地報告&チャリティコンサート」です。
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2010年4月1日木曜日

エイプリルフールではありません【PR】

あの、フェニックス証券が!?と思われる方も少なくないかも知れませんが、フェニックス証券の店頭外国為替証拠金(店頭FX)取引「フォレックス・ライン」は、本日よりドル円のスプレッドを0.9銭~と致しました。

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良くも悪しくもパ●ンコ業界に譬えられるFX業界ではあります。「出」が良いように見せかけて実は「出」が悪い台を並べる業者が極端な利益率を謳歌する業界において、厳しい経営の舵取りが続いているのは事実です。従来からのお客さまと新しいお客さま、大勢の皆さまに支えられて、ここ1年前後の正念場を乗り切っていきたいと考えております。
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